SCHOOL OF LOCK

SCHOOL OF LOCK

「ロック」のスペルは「ロックンロール」の方じゃなくて鍵の方。

L・O・C・K、鍵のロック
心の鍵とかね、心の扉の鍵とか。

なんだろう、心の鍵を掛けてる人ってのは多いのかな。

心に鍵ひとつないし――――
たくさんガチャガチャに掛かってる人多いのかな。


こういうのを話すのは本当に怖いな、
ラジオの前の皆さん、貴方の心に鍵は掛かってますか?

傷付くのが怖くてとか、
踏み込まれるのが怖くて、

鍵は掛けてるのかな。

もう、掛けとけよ、鍵とかガッチガチに。

それで良いと思うんだ、俺。
鍵なんか全然掛かってりゃ良いと思う。

俺も掛かってるもん、哀しいことじゃ無いと思うんです。
当たり前だよ、大事な柔らかい部分あるんだもんな。

俺もあるよ、それ一生懸命守ってんだもんな。

それ凄いカッコイイと思う、立派だと思う。

まぁ、でも中にはそういう鍵を厳重に掛け過ぎて、
人とうまく喋れなくなったり、人にうまく自分を伝えられなくなったり、

そういう人もいるのかもしれない。

うん・・・、自分を表現することが難しくなって、

結局、学校にしても、
もしかしたら社会人の人も聞いてるかもしんないけど、

その会社にしても、なんとなくで選んだりなんとなくでそこで過ごしたり、
まぁ、学校にしても会社にしてもなんとなく結局、行かなくなっちゃって止める人もいたり、

そういう状態でも止めることが出来なくてダラダラやっちゃったりっていう人もいると思う。

鍵掛けたせいでね。


掛けたままでいいよ、全然いい。

全然いいと思う。

だけどやっぱここでラジオの前の君達が
僕に取って他人だったら、ここでお話ををおしまいにしちゃおうと思うんだけど。

僕に取ってやっぱ他人じゃなくてとても心の中で大きな存在なので、
こっからは個人のエゴとして俺のエゴとして言いたいことってのはやっぱあるわけで。


・・・・・・それはあの鍵を開けてくれとかいう話じゃないんです。

あの、どうか・・・鍵、掛かったままでいいので、

で、なんとなくでもいいので

生き延びてください。

あの――――中にはこういう言葉を口にするのは凄く憚るけれど、

自殺とかを考えたりする人も多いと思う。

いるんじゃないかな、聴いてる人の中には。
手首に傷のひとつやふたつざらじゃないぜ、みたいなね。

いつか死ぬんだよ、俺らなんかね、絶対、必ず。
七十、八十も生きれば立派なんじゃねぇかな。

いつか死ぬんだよ。

どうせ死ぬんなら生き延びてほしいんだよね。

適当でいいし、のんびりでいいし、
不安なままでも良いさ。

不安になるのが嫌だったら、
それこそ鍵は自分から開けることができると思うからね。

凄い厳しいことだけど。
これは厳しいものいいだけど。

それでも鍵をかけてることを選ぶんだったらそれでいいからさ。

これは、ほんと俺からの個人的なお願いだけど
君の得になる、ならないは置いといて、

俺のために生き延びてほしいと言いたいです。


・・・・・・・・・僕らは繋がりました。
school of locK、というラジオ番組で。

きっと――――若干、一方的な部分はあったかもしんないけど、

それでもお互い全力だったと思う。

俺は一回として不真面目に―――――君らが耳を目のようにしてね、
ラジオ聴いてることを忘れたことは無いし、

だから言葉、一個一個を選ぶのがほんとにドキドキしたしほんとに怖かった。

けど、伝えたいことあったからやっぱ喋ったし、
皆は――――俺、掲示板の文章読んだけど言葉一個一個すげぇ真剣だったの伝わってきたし、

もしかしたらお互いに一方通行な部分もあったかもしんねぇけど。

それでも全力で繋がろうとしてたと思うし、俺は繋がったと思ってます。


・・・・鍵、開けたいですか?


俺は掛けてても良いと思うんだけど、
でも開けたくなる時ってきっとあると思う。

そうなった時って、きっとね、自分で開けるんだよね。
俺ら自分で開けることができるんですよ。驚くほど自然に。

もしかしたら俺らのバンプオブチキンの唄を聴いてる人達の中には、バンプの曲の中に、
「自分の掛けちゃった鍵を開ける鍵がこの曲の中にあるんだな」って思って聴いてくれてる人もいるかもしれない。

で、心を開いてなんか素直な反応を俺らに返してくる人達もいたんだ。

それは俺らの曲の中から君らが鍵を拾いあげて君らがというか、君が、
あなたが鍵を拾いあげて自分の鍵の錠前、合うとこ探してガチャッてやったんだと思う。


頑張ったね、怖かったのにね。


とか、後は曲って鏡だと思ってっから、そういう俺らの曲とか聴いて、
自分をそこに映してくれて、そしたら自分がよく見えて、自分の心が写って、

自分の心がよく見えて、心の片隅に落っこちた鍵見つけること出来た人もいると思う。

で、それ拾ってやっぱ鍵開けたのは自分だと思う。

聴いた人だと思う。

ほんとに怖かったのにね、ほんとに頑張った。

掛かりっぱなしの人もいると思う。

そういう人もいつか、もしかしたら――――まぁ俺らの曲じゃないにしても、
生きてれば鍵持ってる人に出会うかもしんないし、

生きてれば自分中で「鍵、あっ、ここにあった」って、見つけるかもしんないし、
そういうときに、驚くほど自然にカチャッてやることができちゃうんだよね。

これは、体験談だから信じていいよ。

どこで体験したか気になると思うんだけど、
何度かあったんだけど、そのうちの一個だけ紹介するとするとライブです。

君らが、お客さん達、君らが、僕に、
鍵の在りかを教えてくれたおかげで僕は一個鍵開けることができた。

結構、何個か開けてきたよ。

・・・君達から貰った鍵で。

おかげさまでちょっとずつ軽くなってる気もする。


あ、聴いてる人の中で「何言ってんだコイツ」ってのもいるでしょう、
こう、「何言ってんだコイツは、馬鹿じゃねぇの」って思って聴いてる人もいるでしょう。

まぁ、まぁ、付き合ってください。

あと、もしかしたらなんか柔らかい部分ツンツンやられて、
ブルブルガタガタ、震えちゃってる人もいるかもしんない。


ごめんな。


でもその現象は今の俺とお揃いだと思ってください。

俺もガタガタブルブル震えてます。
唄ってるときとかこうなるんだ結構。

寒くもないのにね・・ハハッ


じゃあ、最後に一個。


纏めて、全部纏めて言葉を贈りたいんですけど・・・

最後に俺の大嫌いな言葉を言います。

ほんとに大嫌いなんだけど、
この言葉を本当に心を込めて使うことができたのは、

今まで、人生で数えるほどだし。
これからも、そんなにないと思う。

ちゃんと、真剣に数えてみたら、
多分ほんとに片手の指とかで足りるくらいだと思ってます。

そんだけ俺に取っては言うのが難しい言葉で、
つまりその言葉今から言うってことはそんだけ本気で言うってこと・・・・

あ、前置き長いよな。

早く言えって話しだよな。



あの、




一緒に頑張ろう。
俺と一緒に頑張ってください。