白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)

”電車に乗っている時間に本を読もう!”キャンペーン第2弾。あらやだ私ったらすっかり読書っ子じゃないの。その昔教習所の合宿に行った時に読もうと思ってわんさか買ったが結局1冊も読まず放置されていた本の中にまぎれていたのを偶然発見!わお!ドラマ見てて、原作読みたいって思ってたのよね。ってことで読んだのだが、やっぱ先にドラマ見ちゃうとダメね。ドラマと小説はいわば別物なんだけど、ある程度のあらすじは知ってるもんで、その先の展開が読めてしまう。小説は雪穂と亮司が接触するシーンはまったく無く、だけど2人が会ってると想像出来るところが箇所箇所にあって、ただ、ドラマは”こういう理由や感情にもとづいて犯行に及んだ”という説明があったけれど、小説はそれが一切なく、ドラマを見てその後小説を読んだ私は、「雪穂は自分の欲望や自分の犯した罪を隠す為だけに犯行を犯した」としか感じられなかったが、ドラマを読まなかったら雪穂や亮司の行動を、どういう信念に基づいてそういう行動に至ったか、ということをどういう風に想像したのだろうか。と思うと、先にドラマを見てしまったことが悔やまれてならない。ただ、全体的にスムーズに読めたし、面白い小説であることは間違いない。さすが、直木賞受賞作家やねぇ〜。